100人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
プロローグ
「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」
婚約者のノア・ヴィアーズにセレア・シャルロットは紅茶を飲みながら優雅に告げた。
何故、このような礼儀知らずなことを王族であるノア・ヴィアーズに告げたのか。
理由は簡単である。
伯爵令嬢セレア・シャルロットは婚約破棄を望んでいるのだ。
ノア・ヴィアーズとセレア・シャルロットが通っている貴族御用達の学園は、今ある噂で持ちきりだ。
「ノア・ヴィアーズがある男爵令嬢と恋仲である」
もちろんセレアだって、始めからそのような噂を信じていた訳ではない。
あの光景を見てしまうまでは・・・
物語は2日前に遡る。
最初のコメントを投稿しよう!