第十八章:薬局vsトルコ行進曲

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 いろはは大学を卒業した頃から、集団ストーカー被害に遭い始めた。一人暮らしのアパートでの電磁波攻撃も苛烈を極め、気がついたときには成浜市大閉鎖病棟に叩き込まれていた。  周囲から聞いた話だと、聞いた事もないマンション5階から飛び降りたらしい。証人に会いたいといろはは言ったが、医療関係者は「証人には人権がある」と言って、相手にしてくれなかった。  こうしていろはは、統合失調の烙印を押され、城町大型精神科病院に転院。自分で統合失調を認めるまで外出禁止を受け、認めた時に退院を許された。  元の自宅に戻ったが、統合失調を認められず、通院と服薬をやめてみた。すると、街中に集団ストーカーが現れ、生活が困難になり、結局生活保護を受け、精神科に通い始めた。服薬も再会せざるを得なくなった。  すると、街の集団ストーカー被害はなくなり、自宅での電磁波攻撃、テクノロジー犯罪被害に切り替わる。朝食後睡魔に襲われ、就寝中は、電磁波で内蔵を攻撃され、眠れない。テクノロジー犯罪者は人工的に、いろはを鬱の状態に追い込んだ。  被害を受けてると、発言すればするほど同情されるのが、統合失調の世界だ。被害を我慢してると「調子良くなったね」と褒められる。  朝食後の睡魔のせいで、いろはは横にならざるを得ず、生活はどんどん夜型になり、昼間の予定を入れるのも、日中のサービスを受けるのも困難になった。  それでも通院はしなければならない。いろはは生まれつきは朝型だ。朝起きようと思えば起きられる。しかし朝食を取ると睡魔に見舞われ、結局いつも外出直前に飛び起き、嵐のような忙しさになった。身なりを整える暇もなく、命からがら自宅を飛び出す形。  こんな生活が続き、ある時、朝の睡魔は電磁波でなく、薬への睡眠薬混入ではないかと疑うようになった。  真夏の7月26日水曜、いろはは、寝る前の薬を洗剤で洗ってから服薬した。翌日朝食後は睡魔が○分間続いたが、あとは元気になれた。  発見した。加害者の薬物混入の事実に、とうとうたどり着いた。いろははこのことをSNSで発信した。 (※○分間と伏せているのは、実際に加害者の参考になるからです。すみません)
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