世界でたった1人の私

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もうそろそろ起きていいだろう。 これだけ時間が経てば お母さんが途中で忘れ物して帰ってくることもない。 いくら家族がわかりきったズル休みでも 親が出てすぐに リビングをウロウロしているのことろを親と鉢合わせしたら 流石にお互い気まずい。 そのくらいの正常な判断は 中2の私にもある。 お父さんとお姉ちゃんは もうとっくに家を出た。 お母さんか部屋に来る前 ベットの中で丸まっていると お姉ちゃんとお父さんの 「行ってきます」 の小さな声を ほぼ同時に玄関の辺りから聞いた。 そう 昨日も一昨日も、そして今日も この時間 私は家の中で1人になった。
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