世界でたった1人の私

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学校は別に嫌いなわけじゃない。 ただ、なんとなく行きたくない時がある。 宿題をしてなかったり その日、授業で当てられるのがわかっている時とか 友達と小さな言い合いをした次の日とか。 小4の頃までの私は 仲良いグループのリーダー格だった。 担任の先生とも仲良くて 先生と馴れ馴れしく話をするのが 自分は誰よりも先生と親しいと 密かに優越感に浸っていた。 ある時なんか 「教室で何かあったらこっそり私に教えてくれない? ほら、あなたに聞けばクラスのことわかりそうだから」 と先生に言われたのが 先生に頼られている気がして嬉しかった。 そう、全ては上手くいっていると思ってた。
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