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係員
「では、お気をつけて…無事に
逃げ切ってくださいね、ワンちゃん達！」
乗り物が動き始め、遠くから
男性の叫び声が聞こえてる。
その声がする方に向かって
館内の階段を登り始めるんだけど
揺れがリアルね！
少しして階段を登りきり
半開きの扉から1室に入る、乗り物…
部屋の奥では倒れてる男性と
その横には、人間かも
怪しい2mぐらいのゴーストが立っていた！
乗り物は来た道を戻り、洋館の2階を進んで
廊下の奥から、何か飛んできた！
私服姿
上山 輝夜
「お化けっぽいな…」
彼が、吠えるボタンを押す。
〖ウーッ、ワンワンッ！〗
至近距離まで来た、お化けは
慌てて去っていった！
あたし
水乃 彩希
「てるや、ナイスっ！」
彼は軽く振り向いて微笑んでいたんだけど
急に表情を強ばらせ、吠えるボタンを押すと
ワンちゃん型の乗り物の
首が後ろを向き、吠え、あたしも振り向く。
〖おぉぉおぉん…〗
さっきの、2mのゴーストが来てたみたい…
あたしは、ホッとひと息ついた。
私服姿
上山 輝夜
「良いんだよ、後ろから来るとは
思わなかったが…」
彼は、苦笑してる…
あたし
水乃 彩希
「確かに…」
それから食堂に入ると、お化け達が晩餐会をしてて
そのテーブルの下を通るわけなんだけど…
テーブルの上から覗いてくる
お化け達が、やけに不気味で…《汗
私服姿
上山 輝夜
「襲っては来ないようだな…」
彼も、周囲を見回してる。
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