出会い

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『何あれ』橘 芽衣は廉達が去った方向を睨みながら苛立ちを隠せない。 『廉君、優しいから。転校生だし気を使ったんだよ芽衣ちゃん』 『そうだよねー』 橘は周りの声にも反応せず、踵を返しその場から去る。いつも自慢する丁寧に手入れした爪を噛みながら。 そんな橘の様子を見ながら、和希は何もなければいいな。とこの時はそう思っていた。
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