不穏な空気

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コンコン。 廉の部屋がノックされると同時に愛が入ってくる。 『柳田先生から連絡あったみたいよ、お母さんに。大丈夫だから安心して欲しいって。』 『はー。良かった。』廉はベッドに腰を下ろし顔を両手で覆う。 花音、良かった。 本当に。 廉は、ふーっと息を吐く。 『廉、クラスの子?何かあったの?』 『学校から家に戻ってなくて、砂浜にいたみたい。』 『1人で?』 『1人で。最近、転校してきた子だから土地勘ないし和希に海への行き方聞いてたから、もしかしてって思って担任に伝えたら、、、、 砂浜で見つかったみたい。でも意識なくて和希んとこに救急搬送された。』 『お母さんの話だと、意識戻ったみたいだから大丈夫だよ。』 『うん。本当に、良かった。。。』 廉は体の力が抜けたようになり、ベッドに倒れる。 『良かったね。友達、無事で。』 愛は廉の頭を撫でて部屋を出て行く。 廉は、安心したのかそのまま深い眠りにつく。 (まぶた)の裏で花音の笑顔を思い出しながら。
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