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照れる…!
「それで、駿は?いつ話すのがベストだと思う?」
「なんかなぁ〜わかんなくって。ふたりでママたちに話があります、ってのも大袈裟かなぁと思うし。けどそれが一番早くて誤解がないのかな、とも思って」
「そうよねぇ…そしたらさ、今夜の夕飯で話す?駿のママ、食べに来ないかな」
「は?今夜?急じゃね?」
「だって、いつまでも悩んでてもしょうがないし、気づかれてるかもしんないし」
「はーっ…緊張すんなぁ〜」
言いながら駿はやっとラフに座り、頭をかいた。
「うちのママはともかく、駿ママは気づいてそうな気もする」
「なんか言われた?」
「特に変わんないけど…あ、そういえば、最近可愛くなったわね、とか言われたかも」
「最近ってなんだよな、もともと可愛いだろって」
言ってから、駿はハッとして真っ赤になってる。
「ひゃー」
うれしいのと恥ずかしさで、変な声出ちゃったよー。
「…可愛いじゃん」
テーブルを見つめたまま、ポソッと言う駿に
「…ありがと」
あたしも、テーブルに向かって答える。
今はまだ、これがあたしたちの精一杯。
ずっと幼馴染だったから、照れくさくてたまんないけど、いつか…少しずつ、変化していくのかな。
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