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彪仁の手が、唇が伊織の体に触れるたび、
ぞくぞくと甘美な刺激が皮膚を這い、身体をびくびくと震わせる。
「伊織、まだ何もしてないのに敏感だな」
「…っ、ごめんなさい。自分でも、コントロールが効きません」
「ん、大丈夫だ。伊織はただ感じてろ」
「……ぁ」
再び啄むようなキスが落ちる。
伊織は必死に受け止めた。
「伊織、とろとろ」
「ぅん…彪仁さんのキス、気持ちいい……」
彪仁は、伊織の体をゆっくりと暴いていく。
唇で鎖骨をなぞり、両の手は双丘を揉みしだく。
伊織の丘は、彪仁の掌からはみ出る大きさ。
その肉は、揉み心地のいい柔らかさで、
彪仁の指は、伊織の肌に吸い付き、同化したように離れない。
「……っん」
彪仁の手のひらが、双丘の突端を擦り、唇が皮膚を生き物のように這いまわるたびに、ビリビリとした甘美な刺激が迸る。
彪仁は、下へ下へと少しずつ降りていき、下腹部あたりを舌が這いまわる。
その刺激は、伊織の身体の中心へも痺れをもたらした。
「…っぁ、…ん」
もう、伊織の思考は真っ白で、何も考えられなくなった。
彪仁は、ようやく伊織の膝を割った。
するりと身体を滑り込ませ、再び伊織にキスを落とす。
「伊織、大丈夫か?」
遠くで聞こえる声に、こくこくと頷き、
伊織は、力が入らない身体に命令を出し、
自らの腕を彪仁に巻き付かせた。
「あやと、さ…ん」
「…伊織。可愛く強請ったな」
するすると秘所の割れ目をなぞると、花芽が咲く。
既に蜜に濡れたそこは、彪仁の指をつぷりと飲み込んだ。
「……っ」
伊織の眉間にきゅっと皺が寄る。
「伊織、指、痛くないか?」
「………ぅん、いたくない…です」
彪仁は、伊織のいいところを探す。
道を広げながら、ざらりとした場所を撫でたとき、
「ひゃぅっ」
伊織が腰を跳ね上げた。
巻きつけた腕に力が入り、彪仁の身体に思わず爪を立てそうになる。
「伊織、その蕩けた顔も可愛い…」
耳元で囁きながらも、彪仁の動く指は止まらない。
中の道を広げるようにくるりと回す。
もう一本指を増やし、バラけさせながら刺激すると、
「ぃゃあ…っ」
伊織は、腰を跳ね上げながら達した。
体を震わせ、きゅっと彪仁の指を締め上げる。
その反応が可愛くて、伊織の体を抱きしめた。
「伊織、上手にイッたな」
「……」
伊織は、蕩けてしまって言葉が出ない。
出ないので、彪仁に腕を伸ばし、そっと彪仁の頬を包み込んだ。
「伊織」
伊織のどストライクの好みの顔が、柔らかく目を細めてくる。
ポロリと生理的な涙が零れる。
彪仁は、そっとその滴を指で拭った。
「伊織、大事に抱く」
彪仁は、耳元で甘く囁いた。
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