転生者

1/22
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ

転生者

ミルプランタは、10歳の時に転生していた。 前世の記憶がほとんど無い?普通なら覚えているのでは? 最後に覚えているのは、自分は社会人で飲み会に参加して呑み過ぎて記憶が遠退いていく、、、 気が付いたら、ベットの上?! 目の前の母親が、ミルプランタと呼んでいたので、自分はミルプランタと言うのだと思った。 父親と母親の三人暮らし、しかも貧乏貴族であった!! それから、13歳になるとボルドン伯爵家に売られてしまった!! しばらくして、ボルドン家のお嬢様の侍女として働く事になっていく。 ミルプランタには、一つ魔術が使えることを知る。 其れは、この異世界には無い白い薔薇を作ることが出来るのであります。 そして、お嬢様が舞踏会に招待されていた。その付き添いにミルプランタも同行することになった。 舞踏会当日、ミルがお嬢様用の髪飾りを間に合わせることができたのである。 メイドたちがお嬢様に衣装を着せていく、それに合わせた髪型にする。 其処にミルの髪飾りを付けると、「まぁ、素敵、ありがとう、ミル、」 メイドが鏡を持っている所で、お嬢様はご機嫌なようである。 それにお嬢様の付き添いの侍女もそれなりの衣装に着替える。 中庭に馬車を待たせている。 その馬車にお嬢様と側仕えが乗り込んでいた。 舞踏会会場には、馬車で一刻ぐらいで到着する予定なのである。 やはりミルは、馬車が苦手でありました!! お嬢様や侍女エッタは、平気な顔をしている。 「相変わらず、ミルは馬車が苦手なのね、」笑 「はい、お嬢様、、すいません、、」汗 「これからも、お嬢様に仕えるなら、馬車にも慣れてもらわないとね、ミル、」 「はい、そうですね、エッタ、、」 ミルは、馬車から降りる前にお嬢様の髪飾りを微調整していた。 どの角度からも綺麗に見えるようにと、、、 エッタには、赤い薔薇を一輪髪に付けてやる。 自分には、青い薔薇を一輪髪に飾った。 そして、馬車から降りて会場まで歩いて行くと、、「まぁ、綺麗、、」 「素敵ねぇ、、」「白い花、あれって何?」「トゲリでしょ、、」 、、と、男爵伯爵貴族の令嬢たちがお嬢様の髪飾りを褒めていた。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!