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その玉座を見てミルプランタ王女は、、、
「お断りします、あなた方の王に成るつもりは有りませんから、、」
「えっ!そんなこと言わないでください、王女様、、」
「今回、参ったのは、話し合いに来たのですよ、将軍、、」
チエイスン皇太子が、割って入り本題の件を説明していた。
「其れでしたら、座って話ましょうか?」「はい、そうして貰えれば、、」
カラント将軍は、場所を変えて、作戦会議に使っていた所に案内していた。
長テーブルにミルプランタ王女、チエイスン皇太子と護衛数名が座る。
其れに対峙するように、カラント将軍と他の部隊長が座っていた。
そして、双方の話し合いになる。
チエイスン皇太子からの要望は、武装解除することであります。
其れには、ミルセンキ軍の将軍並びに皆反対していました。
お互いにさまざまな意見が交わされる。チエイスン皇太子は、お互いの事の擦り合わせに苦労していました。
話し合いが長くなりそうなので、一旦休憩を取ってもう一度話し合う事になりました。
ミルプランタたちが通された部屋は、王女様をお迎えする為の部屋であります。
「わぁ、スゴイですね、ミル様、、」
「なんだか、、落ち着かないわね、、」
「いっそのこと、この城の主になったら如何ですか?」
「良してよ、、エル、冗談抜きで怒るわよ、、」
「はい、すいませんでした、、ミル様、」
メイドのエルフラントが言うのも無理では無い、豪華な装飾品が揃っている。
ボルドン家には、考えられないほどの豪華な造りでありました。
ミルプランタたちが通された部屋に使用人が紅茶とお茶菓子を持って来る。
「どうぞ、、王女様、、」
「えぇ、まだ、わたしは王女ではありませんよ、」汗
「いえっ、、わたくしたちの王女様で有られますので、、」
「まぁ、良いわ、そうしときましょう、、」
ミルプランタが紅茶を頂いていたら、チエイスン皇太子が入ってくる。
「話し合いの前に相談したい事がありまして、、ミルプランタ様、」
「そうですか、、エル、、」
「はい、分かりました、ミル様、、」
メイドのエルフラントは、大事な話なので人払いをしていた。
「実は、あの席で私が話すことに同意しているふりをして欲しいのですが、、」
「えぇ、と、どう言うことでしょうか?皇太子様、、」
ミルプランタが、ボルドン家の養女になって、いずれは皇太子と婚約を決めると言う事であった。
チエイスン皇太子の話に同意します、、が、本当にそうなって欲しいと願うミルプランタでした。
ようは、ミルセンキ軍の将軍たちを納得させる為の材料でありました。
チエイスン皇太子がKING(皇帝)に成れば、その妃がQueen(ミルプランタ)と言うことです。
旧ロマネル王国の民衆が納得する形で決着を付けたいところであります。
それから、会議室に集まり再び話し合いが開始されました。
お互いの言い分の妥協案を探っていましたが、どうもコレでは解決出来ないと思ったミルプランタは、、、
「わたくしからも意見を述べて良いですか?」
「はい、なんでしょう?王女様、、」
「あなた方は、戦争をしたいのですか?そうではないなら、武装解除するべきですよ、、」
更に付け加えて、、
「もしも、武装解除しないのなら、わたくしと敵対することになりますけど、、」
「えっ!滅そうもない、王女様と戦うなんて、、」
「わたしからも良いですか?ミルプランタ王女様と婚約をする予定です、」
チエイスン皇太子の突然の発言で、ミルセンキ軍の将軍たちは驚いていました。
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