旧ロマネル王国

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ミルプランタは、ウソでも良いので、チエイスン皇太子から婚約と言う言葉を聞いて嬉しく思った。 「それは、ほんとうですか?王女様、、」 「はい、ほんとうのことです、まだ誰にも言ってませんけど、、」 ミルセンキ軍の将軍たちは、王女様の言葉で誰も反論することが出来ないでいる。 「どうでしょうか?この地域を王女様が管理すると言うのは?」 「皇太子と結婚しても、わたしたちを見捨てないと言うことですね、王女様、」 「はい、もちろん見捨てたりしませんよ、神に誓います、、」 ミルセンキ軍の将軍たちは、集まって相談しています。 「はい、我ら一同、王女様に従います、命令してください、」 「解ってくれれば良いんですよ、、皆さん、、」 チエイスン皇太子からの提案で、皇帝陛下への報告は、武装解除させたと言うことにします。 ミルセンキ軍の解散は無くて、武器類を倉庫に閉まっておくことになりました。 後ほど、皇帝陛下の報告を終えて、ミルプランタ王女様からの通達を待ってるよう頼んだ。 「ボルドン伯爵が、心配しているようだから、伝令を送るとしようか?」 「はい、そうですね、、皇太子様、、」 ボルドン伯爵には、話し合いの結果、決着したことになっていました。 細かいところは、あとで話し合う事にして、皇太子様一行は帰り支度をしています。 ところで、アルスラン王子が送った刺客はというと、、、 戦闘のドサクサに紛れて皇太子を殺害しようと企んでいましたが、、、 大きな戦闘にならずに暗殺は失敗に終わっている。 その後、刺客たちは、影(ハジリ)と皇太子の秘密組織に全滅させられてしまいました。 チエイスン皇太子は、ボルドン伯爵の騎士団と合流して大都に帰って行く。 ミルプランタを乗せた馬車は、後からゆっくりと帰ることになっていた。 チエイスン皇太子は、帰る道すがら会談の結果をボルドン伯爵に話していました。 其処での話で、ミルプランタをボルドン伯爵の養女にして貰いたい意向を伝える。 すると、ボルドン伯爵は願ってもない事として、養女ミルプランタとの結婚を賛成してくれた。 それから、大都に着いたチエイスン皇太子率いる騎士団は、下臣たちの歓迎を受けていた。 チエイスン皇太子は、皇帝陛下のところへと向かったのであります。 先に伝令を送っていたので、無事に帰って来ることを喜んでいました。 北東地区の動乱を収めた功績は、とても重要なことでありました。 明日の議会場で、皇帝陛下並びに下臣らに詳しく報告をすることになっていた。 今日のところは、騎士団を含め身体を休めてもらうことにしました。 チエイスン皇太子は、側近と報告書の作成に入っていた。 北東地区の動乱をどのようにして静めたのか?などの説明を受けるであろうと思い、、、 いろいろと偽装しないといけないことであります。 其処で考えついたのは、ボルドン伯爵の騎士団の活躍が有ったればのことにしました。 そうなると、皇帝陛下からの褒美がボルドン伯爵へと渡ると同時にミルプランタの未来が明るくなることでしょう。
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