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「ハジリ、、あのログイエ軍は、何を言ってるの?」
「はい、、王女様のことを魔女と、、」
「魔女は失礼ね、、美魔女と言って欲しいわよ、、」笑
「えっ、、ビマジヨ?」
「あぁ、分からなくて良いわよ、ハジリ、、」
それから、ミルプランタ王女様は、チエイスン皇太子のところまで向かったのでありました。
チエイスン皇太子率いる軍は、第一次防衛線の整備を急いでいました。
またログイエ軍が攻めてくるやも知れないと思っています。
完全にログイエ軍が撤退するまで、気を抜けないのであります。
「皇太子様、、」
「あっ、王女様、、援軍ありがとうございます。」
「いいえ、わたくしは、皇太子様が心配だっただけです、」
「良く、カラント将軍が許してくれましたね、王女様、」
「はい、そうですね、皇太子様、、」
「いやぁ、、カラント将軍でも、王女様から頼まれれば断れないでしょ、」笑
「それもそうだな、、」笑
中央区に居る、オスマル皇帝陛下は、パニュエ国王に匿って貰っていた。
ログイエ王国の刺客が襲ってくるやも知れないと、パニュエ国王の配慮でありました。
パニュエ王国から援軍を送ったと言うのは、カゲの策略でありました。
実際は、オスマル皇帝陛下から、パニュエ国王に援軍の要請をしていただけであります。
そう言った伝令にウソの報告を仕込むのは、秘密組織の手口でありました。
何はともあれ、五万のログイエ軍をたった一万足らずの兵で退けたのは、ミルプランタ王女様とチエイスン皇太子の功績であろう。
それから、チエイスン皇太子は、第一次防衛線を強化することに専念する。
ミルプランタ王女様は、チエイスン皇太子と一緒に帰りたかったが、カベルネ少将に急かされて仕方なく帰って行きました。
北東地区に戻ったカベルネ少将率いる騎兵連隊は、民衆から声援を受けていました。
「さすがだわ、元ミルセンキ軍である、、」「カベルネ少将、バンザイ、、」
ミルプランタ王女様は、行きの騎馬から乗り換えて、後からの馬車で帰ってくる。
カベルネ少将は、後ほどオスマル皇帝陛下から褒美を貰えるので、、、
ミルプランタ王女様は、カベルネ少将の夫人に服と装飾品(アロウドル)を贈っていました。
それから、中央区では、ログイエ王国を除いた六ヵ国で平和条約を結んでいます。
オスマル皇帝陛下は、式典を終えて大都に帰ってくるのでありました。
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