ミルサイユ王国

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それから、ミルプランタ皇女殿下は、涙を拭い去り皇帝陛下の部屋から出て行く。 アンドリュ騎士団長を呼んでいました。 「この薬を騎士団全員に飲ませてくれ、、」 「はい、アレを御使いになりますか?皇女様、、」 ミルプランタ皇女殿下がうなづく、とアンドリュ騎士団長は団員のところへ、、、 その薬とは、ミルプランタの魔法を無力化できる物であります。 そして、騎士団に護られながら、ミルプランタ皇女殿下は、宮殿の大広場の高台に上がる。 大きく両手を広げて天を仰ぎ、、腕輪に魔力を込めていく、、すると風が吹いてくる、、 天の雲から白い物が、、カオリバンマツリの花びらが舞い降りてきたのである。 その白い花びらは、竜巻のようになり城内を覆い被さっていた!! 其処にいた騎士団以外全員が、武器を捨ててひざまづいていました!! そうです、ミルプランタの魔法が効いているのである。軽い睡眠無力化であります。 ミルプランタ皇女殿下は、騎士団長に殺さずに捕らえろと命じていました。 アンドリュ騎士団長の命令で、反乱軍全員を縄で縛りあげるのでありました。 それを見ていた城外の反乱軍は、「何が起こっているのだ??」と口々に言っていた。 コンフォルン王子率いる反乱軍が勝利目前にして、宮邸内の兵士が負けたことに驚いていました!! カベルネ大将率いるオスマル軍が、反乱軍を制圧して行ったのであります。 反乱軍の指導者、コンフォルン王子は、帝国軍に捕らえられていました!! ミルプランタ皇女殿下は、反乱軍の処分に付いて判決を下す。 反乱軍の首謀者、コンフォルン元王子は処刑となった。 反乱軍の指揮者と貴族たちは、即刻処刑としていた。 反乱軍に加わった兵士たちには、鉱山で辛い作業をしてもらうことになった。 ミルプランタ皇女殿下の赦しが無い限り鉱山での労働が何年続くかはわからない。 反乱軍により犠牲になっている国民には、それ相応の金銭を配っていました。 それから、落ち着いた頃にチエイスン皇帝陛下の葬儀を執り行うことにします。 三日後にチエイスン皇帝陛下の国葬が粛々と行われております。 国葬が終わった、その夜に会議が開かれる。 そうです、次の皇帝陛下には、誰が良いのか?と言うことです。 王族の血筋は、幼い王女様二人でありました。 「ミルフレアル王女様には、余りにも幼すぎるので、、」 「成人するまで、代理を決めたら良いのでわ、、」 ミルフレアル王女様では、公務は無理があると言う意見が大半でありました。 其処で、カラント伯爵からの意見が、、、 「王族の血筋と言えば、大事な人をお忘れか?」 「えっ!大事な人って、、、」 「あっ、、そうですよね、、」 「はい、皆様もご存じのお方、、ミルプランタ皇女様ですよ、」 「そうでした、ロマネル王国の王女様ですね、、」 「どうでしょうか?皆様は、、、」 「はい、わたしは賛成します、、」「はい、わたしも、、」「賛成です、、」 「はい、それでは、決まりですね、皆様方、、」 、、と言うことで、ミルプランタ皇女殿下が玉座に座ることになりました。
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