ミルサイユ王国

10/30
前へ
/85ページ
次へ
ミルプランタ皇女殿下の否定派は、あの反乱事件以来全て処分されていたので肯定派だけで会議は終了する。 もう直ぐ、冠礼が終われば、オスマル帝国の女王様が誕生するのであります。 それから、10日後に冠礼の儀式が執り行なわれるのでありました。 近隣諸国の有力者を招待して、女王様の冠礼式が始まっていた。 特等席には、同盟国であるパニュエ王国の王様と王女様が参列していました。 ミルプランタ皇女様が冠礼式のあと玉座に座る前に、国民へ、、、 「此処に、わたくしと言う女王が誕生した、其処で、国名を変更することに決めた、、」 その言葉で、参列者たちは、騒ついていました?! 「近隣諸国の皆様も居られるので、この場を借りて宣言します、新たな国名はコチラです、」 、、と、ミルプランタ女王様が指差している所は、遠くの方からも見える大きな掛け軸に、、 『 ミルサイユ王国 』と書かれています。 ボルドン公爵の合図で、、「ミルサイユ王国、バンザイ、、」「女王様、バンザイ、、」 国民からも、、「ミルプランタ女王様、バンザイ、、」「ミルサイユ王国、バンザイ、、」 遂にこの日から、ミルプランタ女王様の時代、女帝国が誕生したのでありました!! そして、新国家の誕生を祝う夜会が開かれていました。 この日の為に、それぞれに演舞や武芸を披露していく、諸国の王子様による剣舞も披露されている。 近隣諸国には無い、豪華料理も「美味しい」と言う評判でありました。 ミルサイユ王国の料理番にミルプランタは、現世の調理法を教えていました。 ミルプランタ女王様は、近隣諸国に高度な文化を見せ付けるのであります。 そして、一夜明けて、、、新国家の旗の図案も考えていた。 白い大輪の花薔薇を上にアラビア文字の千を意味する文字を青い薔薇で囲んでいる。 ミルプランタ女王様が、インフラ整備を進めて行くことにしました。 先ずは、手始めにパニュエ王国までの道路整備であります。 今までの商人たちは、荷物を運ぶのに盗賊避けに護衛兵を雇っていましたので品物も高くなっています。 其処で、国が管理する通行路が出来れば、護衛兵を雇う必要が無くなる、その分品物も安くなるのであります。 道路工事に必要な作業員は、鉱山に沢山いるのでありました。 そうです、反乱分子の作業員であり、コレで国民に対する謝罪にもなるのです。 其処で、パニュエ王国までの道路が完成すれば、文化交流と盗賊団も減って行くのであります。 新国、ミルサイユ王国の村人たちにも潤うこととなる、国民からも感謝されると良いことづくめでありました。 但し通行料は頂くが、、商人たちが護衛兵を雇うより十分の一で済むので喜んでいる。 それと同時に、ミルプランタ女王様の別邸を建設する計画も立てています。 行く行くは、その別邸で隠居生活をする予定でありました。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加