ミルサイユ王国

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道路工事よりも先に女王様の別邸が完成したのであります。 女王様の別邸は、かなりの豪邸になっていました。 20人は侑に入れる大浴場があり、部屋数も多いのでありました。 ミルプランタ女王様の好きなバラ園も造ってあります。 重要な公務が無い限り、この別邸で過ごすことにしていました。 それと若い男性を数十人にもなる使用人を雇い入れています。 そのほとんどが、ショッピングモール『リヨンローヌ』から侍女が連れて来た者でした。 そうです、女王様の相手をする殿方たちであります。 ミルプランタの夢、ハーレムが実現したのであった!!! 常に女王様を護るアンドリュ団長率いる騎士団は、増えに増えて2000人の団員が揃っている。 ミルプランタ女王様に何かがあったら、ミルサイユ王国の一大事ですので護りは完璧であります。 其れに、ハジリ率いるカゲたちもいる。もう刺客は恐れをなして現れないだろう?たぶん? カゲからの密偵の報告によると、ログイエ王国に動きがあるとのことであった。 また懲りずに、ミルサイユ王国に進軍してくるのであろうか? 更に詳しく密偵に調べさせていました。 調べるうちに解ってきたことがある。ログイエ王国の軍資金は、何処から援助を受けているのか? 其れは、、北欧のクレオ女帝国でありました!! そして、優秀なカゲからの情報だと、パニュエ王国の南側から軍艦で攻める用意がある。 そのクレオ女帝国の軍艦を止めないと戦況は不利になる?! とは言うものの、、海上戦は、ミルサイユ王国も経験が無い?! 其処で、カラント伯爵に相談すると、将軍時代に太陽国に戦友がいると言うではないか!? 早速、カラント伯爵は、太陽国に使者を送り出す伯爵の手紙を持って向かったのである。 数日で使者が戻ってきたのであります。 其れによると、太陽国のキキヨウ大将からの返事は、軍艦を数隻貸してくれるとの事でした。 「女王様、、コレは有り難いことですね、」 「あぁ、そうだな、、カラント伯爵のおかげですね、ありがとう、」 早速に大都郊外の大河で、ミルサイユ軍は海上戦の訓練を受けていました。 今回の遠征で指揮を務めるのは、カベルネ将軍に一任していた。 訓練内容も、カラント伯爵の知恵を借りてカベルネ将軍が自ら行っていました。 先ずは、弓部隊の強化と言うことで、特に遠方に1射撃てる者を選んでいく。 太陽国とは、幾つもの島が集まった島国でありました。 水の都を中央に置いて、移動手段は船で運んでいます。なので軍艦も進歩していました。 今回の軍艦を無償で貸し出すのは、理由があって、軍艦と武器を売り込む算段でありました。 軍艦には、なんと大砲が据えてあります!!太陽国には、火薬類が有ったのか?!! カラント伯爵とカベルネ将軍は、軍艦を見て驚くばかりでありました!!
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