ミルサイユ王国

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キキヨウ総督との話し合いの結果、軍艦1隻を購入することになりました。 それと同じく、大砲も追加購入することも了承しています。 その購入する軍艦で、トゥセルフ大河の河口から、ミルサイユ王国の大都へと向かったのであります。 「ミルプランタ女王様から、是非キキヨウ総督閣下に会いたいと強く申していましたので、」 「はい、コチラからも、お会いしたいです、カラント将軍、」 ミルサイユ王国が購入した軍艦に、キキヨウ総督も同行していました。 キキヨウ総督閣下の今回の遠征は、1つに軍艦を売り付ける事、2つにミルプランタ女王様と会いどんな人物か?見極める事でした。 太陽国の貴賓皇后陛下から、キキヨウ総督に絶対に会ってくる事と強く言われていました。 そして、トゥセルフ大河の船着場に軍艦は到着していました。 此処から、馬車で大都まで移動であります。 キキヨウ総督閣下と護衛兵数人は、馬車で大都へと向かったのでありました。 キキヨウ総督閣下を乗せた馬車には、白バラ騎士団が護衛として付いて行く。 そして、大都に到着して宮殿の前にアンドリュ騎士団長が出迎えるのである。 キキヨウ総督閣下以下数人は、宮殿内の客間に通されていました。 宮殿内の客間でキキヨウ総督閣下たちは、出された紅茶と菓子類を食べていました。 しばらくすると、ミルプランタ女王様とカラント伯爵が客間に入って来る。 キキヨウ総督閣下と護衛兵たちは、テーブルの横に並び御辞儀をしていました。 ミルプランタ女王様は、それを見て思った、、現世の日本式御辞儀ではないか?!と、、 ますます、太陽国に行ってみたいと思うようになっていました。 「さぁ、皆さま方、座ってお話しましょう、、」 「はい、ありがとうございます、女王様、、」 「わたくしに祖国の事を聞かせて貰えませんか?」 「はい、畏参りました、女王様、、」 キキヨウ総督は、部下の者に、「アレを、、」と言うと、出された物は掛け軸?! キキヨウ総督は、その掛け軸を広げて見せていました。 その掛け軸には、日本で見られる富士山と似ている!! 「はい、コレは、我が国の象徴、龍雪山でして、頂上には龍神様を祀っています、」 「へぇ、それは何故に?」 「はい、我が国では、龍神様の御加護で豊富な水が得られるのです、皆それで裕福な生活が送れるのです。」 「なるほど、、水の都と言ったところでしょうか?」 「はい、良く分かりましたね、女王様、、」 「それだと、、水田でお米が作れますね、どうでしょうか?」 「はい、良くご存じですね、驚きました、女王様、、」 「コチラでは、小麦粉を使ったパン食がほとんどですから、、」笑 「はい、それだと飽きてしまいませんか?女王様、」 「そのお米とやらを食してみたいものですね、総督閣下、」 キキヨウ総督閣下は、まさかお米を所望されるとは思わなかったので用意していませんでした。 「それでしたら、わたしが乗って来てる軍艦に置いてありますが、、」 「そうですね、無理にとは申しませんが、、、」 キキヨウ総督閣下は、後で部下に取りに行かせることにしました。
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