ミルサイユ王国

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ある日、、 アンドリュ騎士団長は、カラント伯爵に相談していた。 「あまり女王様に強くなっては困ります。我らの出番が無くなるでは無いですか?」 「あぁ、そうだな、、わたしから忠告してみよう、騎士団長、、」 「はい、よろしくお願いします、、カラント伯爵、」 そして、カラント伯爵は、ミルプランタ女王様に会うことにしました。 アンドリュ騎士団長からの言葉を伝えると、、、 ミルプランタ女王様は、侍女たちを下がらせて、、 「カラント伯爵だけに言いますが、、ある御告げが有ったのです、」 「えっ!御告げとは?女王様、、」 「ある日、腕輪が光り眠くなって、神様であろうか?『来たるべきに備えて、魔法を強くするように』と御告げが有ったのですよ、たぶん夢では無いと思いますが、、、」 「来たるべきとは、なんでしょうか?女王様、、」 「それが分かれば良いのですが、、カラント伯爵、、」 「取り敢えず、、そう言う事でしたら、わたしは魔法を鍛えるのに反対しませんです、女王様、」 「そう言ってくれるのは、カラント伯爵だけですね、ありがとう、、」 「来たるべき時って、、他国との戦争でしょうか?女王様、、」 「たぶん、、それ以外に考えられる事は無いと思うが、、伯爵、」 「それでしたら、我が軍も強化するべきですね、女王様、、」 「そうだな、、カラント伯爵、、」 「早速、わたしがカベルネ将軍に伝えましょう、女王様、、」 「そうしてくれるかね、カラント伯爵、、」 「はい、お任せを女王様、、」 カラント伯爵は、早速に軍営に向かったのでありました。 それから、ミルプランタ女王様は、別邸の裏山で魔術具の魔力を強化する為に訓練していた。 そして、三日後には、雲を呼ぶことが出来るようになっていました。 その雲が円を描くように集まってくると風魔法の竜巻を自由に作ることが出来たのである。 最初は小さな竜巻で、訓練するほど大きな竜巻を作れるようになった。 それと同時に雨雲も呼べるようになる。しかも、雷音と共に雨を降らせる事が出来てしまった!! 此れなら、干魃地帯に雨を降らせる事ができる?! 果たして、こんなので来たるべき時に役に立つのだろうか? 取り敢えず、無いよりは良いのよね、たぶん良いに決まってる。 その頃にカベルネ将軍から、軍艦を見に来てくれと言ってたので軍営に向かった。 ミルプランタ女王様が呼ばれたのは、研究所の実験用の川でありました。 此処で何をするんだろうと思っていたら、2人乗りぐらいの船がやって来る。 「女王様、小さい船と思いますけど、実験用ですので、、」 「まぁ、実験用ですから、」笑 それでも、日本史で見た黒船にソックリである。 「右に向かうとする時には、右の水車を止めて左の水車の回転を上げるのです、」 「へぇ、そうなんだ、、」 女王様でも分かるようにカベルネ将軍は説明してくれる。 「この船を軍艦ぐらいに大きな物にすればよろしいかと、、」 「えぇ、、と、ちょっと待って、、」 ミルプランタ女王様は、ある事を思い付いたので、絵に描いて見せると、、、 技術者の1人が、「コレは良いですね、良い発見だと思います。」 ミルプランタが絵に描いた物は、軍艦ぐらいのフェリー船をイメージして描いてみる。 フェリー船の中に小さな船を数隻乗せて、後部から出して行く、小さな船の船首に大砲を乗せてある。 敵の軍艦の横腹に大砲を撃ち込んで沈める。小さな船の強みで速度が軍艦より速く航行出来るのである。 「どうでしょうか?この戦略で行けそうですか?カベルネ将軍、、」 「はい、女王様のおっしゃる通りに我らの強みは、速さですから、その戦略で戦えます。」 「どうだろうか?技術者たちは、、」 「はい、私たちはそれで良いと思いますよ、カベルネ将軍、、」 「そうですね、、5、6隻は積めるようにしたいですね、」 早速に技術者たちは、軍艦の図面を書き直していました。
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