ミルサイユ王国

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太陽国には、皇帝陛下は居るのですが、貴賓皇后陛下が実権を握っていました。 皇帝陛下はお飾り、貴賓皇后様の傀儡でありました。 いわば、この国も女帝国でありましょうか?表向きは穏やかな顔をしても、裏の顔は惨忍極り無い命令を出します。 戦党の家臣たちにでも、貴賓皇后様の腹の内は読めないでいました!! 大昔から、太陽国とクレオ女帝国とは仲が悪いのであります。 火と水のように、、いやっ、、炎(魔術)と氷(魔術)でありましょう?! ミルプランタ女王様は、この異世界で何か出来ないか?と考えていました。 先ずは、大砲が有り、火薬があるのだから、鉄砲が作れるのでわ? 我が国の技術者集団を育成してみようか?と思っていました。 日本史に有った、種子島(火縄銃)をイラストにしてみた。 ほんとうの構造は解らないが、おそらく技術者たちは想像して作ってくれるであろうと思っていた。 早速に技術者たちは、試作品を作ることにしました。 それから、10日後に試作品が出来たと連絡がありました。 ミルプランタ女王様は、その試作品を見に行ったのであります。 イラストどおりの火縄銃が完成しています!! しかしながら、、持ってみると此れまた重い!この重さでは戦いには不向きである?! ミルプランタ女王様は、もっと軽量化が出来ないか?と技術者たちに提案してみました。 「はい、分かりました、やってみましょう、女王様、、」 「そうですね、、よろしくお願いしますね、、」 「はい、女王様が満足頂ける物を作って見せます、、」 それから、太陽国から珍客がやって来るのであります。 リヨンローヌ大河の河口に一隻の軍艦が到着していました。 カラント伯爵が出迎えています。 その珍客とは、貴賓皇后陛下の第二皇子宗叡(しゆうえい)であります。 カラント伯爵の弟と学友だったこともあり、宗叡皇子が言い出したことのようである。 カラント伯爵の弟は、5年前に病死していますが、是非祖国を見たいと嘆願したようであります。 それから、馬車で大都の宮殿へと御連れしていました。 宗叡皇子は、ミルプランタ女王様に面会したいと申しております。 賓客用の部屋へと宗叡皇子は、通されていました。 其処へ、、ミルプランタ女王様が入って来ると、宗叡皇子は御辞儀をしていました。 「まぁ、非公式なので、堅苦しい挨拶は抜きで、御座りください、皇子様、」 「はい、左様ですか、、ありがとうございます、女王様、、」 侍女たちが、紅茶とお菓子をワゴンで運んでくる。 「とにかく、楽になさってください、皇子様、、」 「はい、女王様、、」 宗叡皇子様は、洋風お菓子と紅茶を飲むのは、何年ぶりだろうか?と思っていました。 宗叡皇子様の御付きの者に手土産を持って来させる。 現世の御重と同じような箱をテーブルに置いていました。 「コレは、何でしょうか?皇子様、、」 「先ずは、蓋を開けてみてください、女王様、、」 ミルプランタ女王様は、箱の蓋を開けると、、何と!和菓子ではないか?! 宗叡皇子が、港に到着した時に連れてきた職人が作った物でした。 なので、新鮮な和菓子であります。 ミルプランタ女王様は、一つ手に取り食べてみると、「懐かしい味」と心で思っていた。 和菓子のような物と一緒に焼物(有田焼信楽焼)陶器を貰っていました。 それにしても、宗叡皇子様は、現世に居た金◯武◯にソックリである?! 、、うぅ、わたくし好みなんだけど(笑) 宗叡皇子様は、しばらく滞在すると言ってたので、迎賓殿に案内させていました。 それと友好国として、ミルサイユ王国に太陽国の大使館を造ることを許していました。 カラント伯爵に大使館に良い土地を探させています。 ミルプランタ女王様は、宗叡皇子様を別邸に招待していました。 其れには、今居る男性従者と女性従者に入れ換える。 男性従者たちは、別の塔に移して置いたのである。 宗叡皇子様に不快感を与えないように気をつけることにしました。 そして、この日、宗叡皇子様が別邸に到着していました。 ボルドン公爵は、今回の太陽国の訪問はミルサイユ王国の軍事力を探ることであると思っていた。 研究所の存在は、国家機密事項であり、護衛兵に守られて外部との接触を禁じていました。 ミルプランタ女王様の考案の武器は、これからの戦争のやり方が大きく変わってくるのであります。 他国に悟られることなくミルサイユ王国は、武器の変革期を迎えることでしょう。
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