ミルサイユ王国

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ミルプランタ女王様は、敵国の大砲など武器類を研究所に運ばせていました。 クレオ女帝国の戦力を調べる為であります。女王様たちが去った後、、、 ミルサイユ王国軍の作戦本部にパニュエ王国のブリオン王子がやって来る。 今後の戦闘についての作戦会議であろうか? 「どうですか?そちらの戦況は?カラント総督、、」 「そうですね、、どうも敵国の動きが変なのですよ、ブリオン王子、、」 「変とは、どういうことでしょうか?カラント総督、、」 「敵国の軍艦は、数で優っているのに総攻撃して来ないのですよ、ブリオン王子、」 「それもそうですね、カラント総督、、」 「あまりにも戦意が無さすぎると言うか、、他に目的があるのではと思っています、ブリオン王子、」 ブリオン王子は、海図を広げて見ていたのであります。 敵国の軍艦の動きを記していくと、、ふむっ、、、 「もう大分、敵国の軍艦を十数隻沈めていますからね、、ブリオン王子、」 「敵国の上陸が目的なら、此処の港を制圧するのが定席なのだが、、」 「それでは、上陸が目的で無いとすると何でしょうか?ブリオン王子、、」 「いやっ、待てよ、、軍艦を沈めた場所はどの辺でしょうか?カラント総督、、」 カラント総督は、海図に指差して説明していたら、、、 「あっ、しまった!此処の航路を塞ぐつもりでは無いだろうか?」 「、、と、申しますとブリオン王子、、」 「此処の海域は、環礁が悪くなると航路不能になるのです、それを敵国が狙っているとすると、、」 「でも、此処を通らないと上陸出来ないでしょう、ブリオン王子、、」 「いやっ、上陸するには、今は使って無い港がありますが、陸路が悪いせいで使用していませんが、、」 「すると敵国の狙いは、その港からの上陸でしょうか?ブリオン王子、、」 「はい、たぶんそうでしょう、カラント総督、、」 「でも、南側からでも通航可能ですけど、ブリオン王子、、」 「いやっ、南周りだと大分時間が掛かりますね、半日以上、いやっ1日は時間が必要とします、」 「其れを狙って、我が国からの軍艦を足止めするつもりでしょうか?」 「たぶんそう思いますね、カラント総督、、」 「では、敵国の軍艦を沈めるのは、得策では無いことになります、ブリオン王子、」 「はい、その通りです、カラント総督、、」 ブリオン王子とカラント総督が敵国の狙いに気づいた時は遅く、、、 クレオ女帝国の軍艦は、使われて居ない港に到着して上陸を開始していました!! 「不味い大都が危ない、わたしは防衛に向かう、カラント総督は、遠回りでも南側からアマリ港へ向かってくれっ、、」 「はい、分かりました、ブリオン王子、、」 ブリオン王子は、大都防衛に兵を動かして行くのでありました。
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