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木々が拓けた先に、彼女の望む物があった。それも無数に。生きた人間はそこには居ない。先ほどまで人間が居たが、去っていった。動くものの気配は鳥以外に居ない。
彼女は夢中で肉を食んだ。腹を食い千切り、臓器の臭いが食欲をより強烈なものへと変える。
…こいつ、首から上がない。
こいつだけじゃない。アレもそこのそれも。あるものは腕がなく、あるものは脚もない。
…関係ない。全部肉だ。いくら食っても食い尽くせないほどある。
彼女は夢中で食んだ。かつて感じたことの無い程の多幸感に包まれながら。
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