それぞれの思い

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ミールはカースマルツから矢継ぎ早に足蹴にされていた。 「あっはっは!これかぁお前の言ってた教育とやらはあああぁ!!!」 「要は人を弱らせていじめるのは楽しいと言う教育なのよね?楽しいわああぁ!!!」 ゲシゲシゲシゲシゲシ!! メンタルが壊れたミールはカースマルツには手も足も出ず双子の為すがままにされていた。 (違うよっ!今の貴女達に正しく生きて欲しいと言う教育のつもりだったのよ!しかししかし、そこまで卑劣な事をする奴らだったなんて…!) とミールは思った。 その時その時、薔薇が飛んできた。 グサリッ!薔薇がカースの手首に突き刺さる。 「うぐっ!?誰だっ!!」 とカースマルツ。 「人の精神的苦痛を喜び、か弱き者を虐げるその(よこしま)な心…断じて許される事ではない!」 「貴女達のような悪の権化を矯正する為に私達はやって来た!」 「そしてそして、お前達はこのスリースターズがWNIに変わっておしおきや!!」 夜空の月を背景にノフィン、フット、チイチイは決めポーズ、決め文句を放った。 「くうっ!邪魔者め!」 カースは突き刺さった薔薇を引き抜く。 「3人がかりでもこの私達には敵わない!カース!行くわよ!」 「私達カースマルツの強さをとくと思い知らせてやるっ!」 双子は連携プレーでノフィン達を襲った。 ノフィンは剣で、チイチイとフットは術で応戦する。 「喰らえぇー!ゾンビハント!!」 カースの拳が飛んできた。 「わっと危ない!」 「フット気ぃつけや!カースの手に触れたらそこからウジが沸いて痛い思いするからな!」 チイチイが注意する。 「くっそ可愛い顔してなんてタチの悪い技なんだ…!」 フットは避けながら苦戦する。 「薔薇の舞!!」 ノフィンは無数に薔薇の矢を放つ。 「百烈短剣!!」 マルツはノフィンの薔薇を次々と引き裂く。 「中々やるね、その力を正しい方向に使えないのかい?」 「さっきそこの叔母様にも言われましたよ。しかししかし勝てば官軍負ければ賊軍と言う言葉をご存知で?」 マルツはノフィンの攻撃を受け流しながらこう皮肉る。 「だがそんな勝ち方をしても美しくないよ!勝つなら美しく勝たないと!」 ノフィンは隼のように剣で突く。 「美しく?ハッハッハ!正直者は馬鹿を見るのよおじさん!私がそれをとくと教えてあげるわ!!」 マルツは目の色を変えて自在にナイフを飛ばした。
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