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そんな、楽しい庭プールの日々にも暗雲が立ち込める出来事もあった。
やはり人生楽あれば苦あり、楽しいことばかりだけではない、生きていればハプニングも付き物なのだ。
夏休みも半ば、母方の祖父と祖母の家でプールをしようという話題が持ち上がった。
自宅から母の実家までは車で15分ほどあれば到着するので、日頃からよく行き来していた。
母の妹家族が祖父たちと同居していることもあり、そこの長男坊、つまり従兄弟と私の二人でプールで遊ぶこととなったのだ。
従兄弟は年が近いため話も合い、ゲーム、かけっこ、駄菓子屋へ買い物などちょくちょく遊ぶことがあり、そんな気心知れた仲なのでビニールプールにも大喜びで思い思いに泳いだり、喋ったり、水鉄砲したりして遊んだ。
そんな矢先、事件は起きたのだ。
「だいち、何やってんだよォ〜」
「プールかあ?」
駐車場でプール遊びをしていた私達の前を、自転車に乗った男の子3人組が通り、従兄弟のだいちに声をかけたのだ。
その瞬間、私は心臓がひゅっと縮むほど驚いた。
ニタニタ笑う見知らぬ男子達だったが、おそらく従兄弟のクラスメイトか何かだったのだろう。
「小3にもなってビニールプールかぁ?」
と従兄弟をからかい始めたため、私はトイレと言ってダッシュでその場を逃げ去った。
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