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「どうします?」ジョリーはそわそわしている。作戦開始時刻が迫っていた。 「置いていきましょう。」ヴォイスが端的に言った。 「ちょっと待ってあげてよ。」親友のハリィが、ビリーをかばった。 「いつもこうなのか。」ガッツーゾが聞く。 「まぁ、そういうところもないことはないけど。」ハリィが肯定する。 「もう時間よ。」ジョリーが言う。 「これ以上は待てないです。」ヴォイスが言った。彼は楽観主義者のキリギリスで、時間など気にするほうではない。でも人のことには厳しいところがあった。
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