2人が本棚に入れています
本棚に追加
「作戦通りいくわよ。」ジョリーが言う。
「美しい夜。」ヴォイスがそれに答えずにうなずく。
「なにを言ってるんだ。」それに対してガッツーゾが首を振った。
「あの二人、大丈夫かしら。」ジョリーが岩の後ろにいるハリィとビリーのことを心配した。
「あの岩の後ろの、汚い連中。」ガッツーゾはため息をつく。
「キレイだろうが汚かろうか、作戦には関係ないです。」ヴォイスが正論を吐く。
「そうね、今は集中していきましょう。」さすがにジョリーも注意する。
「わかったよ。」ガッツーゾはため息をつく。
「でもたしかに奴ら分かってるんでしょうか。」ヴォイスは岩の方をじっと見た。ハリィとビリーは岩の後ろにいるはずなのだが、こちらからは見えなかった。
「タバコは控えたほうがいいんじゃない。」ハリィは心配した。
「なんだ、おれの健康心配してるのか。今さら。」ビリーはタバコに火をつける。
最初のコメントを投稿しよう!