久美

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自分の席に戻り 事務仕事を始め 周りが  渡部を気にするように仕事の  合間に見ている 15分程 パソコンを操作していると 昼食の時間になり  事務所が 静かになり 渡部は 昼休憩を忘れたように 書類をかたずけ 仕事が 一段落つき 顔を上げた時 飯田と目が合った 「飯田さん今日は 本当にありがとう」 飯田が口を開いた  「渡部さんですよね?」  「そうだよ どうして?」 「そんなに パソコン 早かったでしたか? 」 「 見ていると ブラインドしているみたいで 」 「出社して 係長の席に 行ったとき 」 「 ああ 午前中は ネチネチ聞かされる」  「思ったらあんな 大きな声で 」 「 係長が 小さくなって 上司 どっち?かしら うふふ 」  と笑った 「それに 入って来た時も 真っ直ぐ歩いてきて 」 「いつもより 体大きく見えましたよ」 「ふーん 私は何時もの 私だよ 」 「 それより 今日のお礼に 晩御飯どう? ご馳走するよ」 (・・・何 言ってるんだ俺?・・・) 「ええ 渡部さん私 彼氏いますよ 誘うんですか?」 「デートじゃ 無いよ 今日 助かった お礼 」 「 デートなら 休み前とかでしょ」 (・・・何 言ってるんだ俺・?・・) 「美味しいパスタ どう 車だから アルコール抜きだし」 (・・・何 言ってるんだ俺・・?・) 「そうですね パスタ好きだから ご馳走に成ります」 「仕事終わったら あそこのコンビニの 駐車場にいてくれる」  (・・何・・なに・・ナンパ・・どうなってるの・・?) 「わかりました ご馳走様」
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