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あれからいくらかの〘時間〙が経過して時刻は夜の20時頃となっていた。そして…今日はあの事件が起きる二日前であり…1回目の人生で〘久々利〙が最初に違和感を感じた日でもある。その日はやけに煩く蝉が鳴いていてとても蒸し暑かった。
いつもと同じ風景…いつもと同じ街並…いつもと同じ時間に…部屋の窓から流れる風景を眺めていた時の事だ。いつもはそこに居るはずの猫の姿が見えなかった…。微かな変化だが…〘久々利〙の〘記憶〙には鮮明に残っていた。
そして…〘猫〙の〘代わり〙に〘黒いフード〙を被った〘1人〙の〘少女〙が立っていて〘終夜〙の方をジッと見詰めていたっ!!?その姿は何処か儚げで危うささえ感じられる様なそんな姿をしていた。ロベリアの花が告げる〘悪意〙にも似たような可憐なその雰囲気は〘久々利〙の脳裏に深く強く残っていた。
夏の風が告げる…生温い風はアイスを溶かすように久々利の〘頭〙さえ溶かしていった。そこから見えた風景は大きな〘違和感〙となって〘記憶〙に残り…1回目…そして2回目も同じ時間同じ場所で少女はそこに佇んでいた。
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