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「思えば最初からそうだったよね。詩子はそこまで手を汚さずに私ばっかり行動して、それで私のポイントで豪遊してた!」
詩子の表情が変わる。
今のは詩子が一番気にしていたことだ。
だけど、私はもう止まらなかった。
「それなのに自分が嫌になったらやめるってなに? 信じられないんだけど!」
「ごめん雛。でも、もう私には無理」
「無理ってなに!? それでなにもなもチャラになるとでも思ってる? 私がどれだけのことをしてきたと思ってるの!?」
ヒートアップして、止まらない。
クラスメートたちが見ているのに、止まれない。
詩子が目の前で泣き始めた。
肩を震わせるその姿にクラスメートの同情が向かうのがわかる。
なんで?
なんで詩子が可愛そうな立場にいるの?
「雛ごめん。もう私は雛の友だちではいられない」
詩子は震える声でそう言うと、教室から飛び出していったのだった。
☆☆☆
どこかでスマホが震える音がした。
ふりむくと玲香が立っている。
玲香は相変わらず粘ついた笑みを浮かべて、そして持っていたスマホ画面を見せてきた。
『絶交成功』
は……?
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