ぼくからしたらおやつのほうが大事なお話し

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「あんたさぁ、食べること以外に大切なことないの?」 生きるために不可欠でしょ。 「なんだか・・」 最近、翔の様子がおかしい。彼とは俗にいう幼馴染みで、小さい頃には一緒に銭湯ではしゃいでいたことも稀じゃない。それは幼稚園の頃の話しだけど、高校生になったいまでもうちの兄貴同様、兄弟のような付き合いをしてる。 その彼の態度がよそよそしくなったと感じたのは二週間前だった。 「おばちゃん、おはよう! 翔、起きてる?」 「あらジュンちゃん、翔から聞いてないの? 部活の早朝トレーニングだって、もう出かけたわよ」 これなのだ。早朝トレーニングといっても、彼が勝手に早く登校してトレーニングしてるだけ。それも、わたしと会わないようにわざと毎朝時間をズラしてない? 「話しがあるのに、もうなんなのよ、翔のやつ」 と、ぼくに言われてもなー。もっと食べるものない?
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