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プロローグ
【エディア叙事詩・竜騎士の章】
世界が生まれた時、生まれ
かつて世界の覇者だった
存在するは幾星霜
長い長い年月を
経てその数は減ってゆき
残った古代の竜は七
一は東の山の中
高く険しい山の腹
一は西の森の奥
迷いの森の霧の奥
一は北の最の果て
凍てつく氷の洞窟に
一は南の島に棲む
火山の噴火口近く
一は大陸中央に
太古の遺跡を懐かしみ
一は海の奥深く
一は常夜の湿地帯
長い長い戦乱の世
空に蒼き三日月の夜
現れたるは一人の雄
一の竜を従えて
遺跡の竜に取り付けたるは
太古の遺跡の黄金の鞍
その背に跨がり空を駆け
竜を操り火を吹かせ
業火に戦場焼け野原
長い長い戦乱の世
終わり迎える竜騎士の功
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