もち米の憂鬱

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ぼくはもち米。 もち米は普通に炊いても食べられる。 けど、多分あんまり出番はない。 やはりもち米はおもちを作るときに出番が多い。 まあ、そうは言っても、いつだって食べられるおもちではあるが、だいたい冬に食べる人が多いんじゃないかな。 おもちって英語にすると ライスケーキなんだって。 ぼく知らなかったよ。 ご飯のケーキ? 確かに、おもちの中にはイチゴが入っていることもあるね。 でも入ってなくても ライスケーキっていうんだよね。 まあ、それは別にいいんだけどね。 これだとどんな米からでも おもちがつくれると 外国の人は思うかもしれない。 日本だけのおもちではないみたいだけど。 違うよ違うよ。 おもちは「もち米」からしか 作れないんだよ。 どれだけおもちっぽさを出そうとしても、 あのビヨーンと伸びる粘り気や ぶにぶにした感触は もち米からしか出せないよ。 だからねえ、 ライスケーキじゃなくってさ。 せめて 「おもち」をつけようよ。 そんな風に思ってたけど スティッキーっていうのが前につけられてることもあるんだって知った。 ねばねばのあるお米のケーキ。 ううむ。何かカッコ悪い。 sticky rice cake. おお、何だかカッコいいぞ。 「おもち」はかわいい感じだね。 どっちも何だかいい感じ。 まあ、ぼくはまだ もち「米」なんだけどね。
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