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「青鷹君……香水つけてる?」
突然違う話題に顔を上げると、ちせはまだ下を向いていた。
「香水……? つけてない」
「なんか、近付くと好きな香りが……すごくて。香水、つけてないんだ」
ビックリしてすぐにニットの首元を嗅いでも、洋服っぽそうな匂いしかしない。
「……好きな、香り?」
俯いて頷くちせは、笑っていない。
「アイス食べた日も、同じ香りがしてた」
あの日は仕事帰り、職員専用のシャワーを浴びただけで、ちせが良いって思うような香りなどしていたはずがない。
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