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はじめての休みの日、お父さんに連れられてヒマワリ畑へいった。
暖かい太陽と土のにおいがした。
背の高いヒマワリたちは、チイの頭どころかお父さんの頭よりも高い。
今日も空は青く、雲は一つもない。チイはヒマワリの隙間からそんな空を見ていた。
「あっちまで行ってもいい?」
チイが聞いた。
「ああ。気を付けるんだぞ」
「わかった」
チイはヒマワリのなかへと飛び込んだ。背の高いヒマワリが横を抜けていく。早足で進んだが、だんだん駆け出したくなった。
どこまでも、どこまでもヒマワリ畑が続いている気がした。ここはヒマワリの星だ。
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