S   60

1/1

699人が本棚に入れています
本棚に追加
/121ページ

S   60

 汗でしっとりと湿った身体で抱きしめ合った。  腰に圧し付けられる翠里の硬い感触に頭が煮えてくる。  可愛くてやらしいとか反則だろ  翠里に誘われなくても一回じゃ終われない。 「…あ…、慎のて…きもちい…っ」  濡れた声が腰に響く。 「ね、慎…もっと…」  こんな可愛い要求に抗えるわけがない。 「…慎だいすき…」  夢よりも夢みたいだと思いながら、翠里の細い身体に手のひらで、唇で触れた。 「好きだよ、翠里」  しっかりと抱きしめて耳元で囁くと、翠里も力いっぱい俺を抱きしめ返した。 「すっげぇ好き…」  うん、うんて頷いてる翠里に何度も口付ける。翠里はくすぐったそうに笑ってて、その顔も可愛くて、綺麗で、色っぽかった。  明日起きたらどんな顔すんのかな?  ついそんな、人が悪いことを考えた。  まあ、どんな翠里も可愛いんだけど。  笑ってんのも、怒ってんのも、泣きそうなのも全部可愛い。 「あ ああ…、ん、んっ、慎んん…っも…、いっちゃ…っ」  それに乱れてんのはサイコーだ。 「いくの? 翠里。いいよ、我慢しないで」  手の中の翠里の性器の先端からは滴が溢れていて、今にも()ぜそうになってる。 「…やっあ…っ、やだ…っ、いっしょ…いっしょがいい…っ」  眉間に皺を寄せて、真っ赤な顔して必死で我慢してんの、すげぇそそる。 「ん…、じゃ、翠里。もちょっと頑張って」 「あ、あ…うん…っ。し、慎は…て、とめて…」  いっちゃうから、って睨んでくる顔もやばい。  立て続けにそんな可愛い顔見せられたら堪んねぇ。 「ね、慎…きもちい?」  今度は笑いながら訊いてくる。 「うん…すっげいい…」  視覚も触覚も極上だ。 「ほんと? うれしー…」  えへへって笑いながら翠里がキスをねだってくる。  口付けながら少し身体をずらして翠里の性器に自分のを近付けた。 「んん…っ」  驚いて目ぇまん丸になんの、すっげ可愛い。  ちゅってキスをほどいて、その可愛い顔を覗き込んだ。 「…くっつけて一緒にしよ。俺ももうやばいし。…翠里の手、めっちゃ気持ちいい…」 「ほ、ほんと…? あ、あ…これすご…っ」  ぴたっと添わせて2本を握ったら、翠里も手を伸ばしてきて先端を撫でた。 「う…わっ、ちょっ…翠里…っ、それ…っ」 「あ…ふふ…っ。慎のも…ぬれてきてるね…」  細い指が先端の切れ込みを弄る。翠里が笑いながら赤い唇を舐めた。 「…く…っ、や、ば…」 「ここ、いい? 慎…あっあ…っ、だめ…っ」  ダメって言われてももう無理…っ  翠里のと俺のをまとめて握った手で扱くと翠里の腰が揺れた。  やば…っ  さっき翠里にされたみたいに、今度は翠里の先の窪みに指で触れた。  ぬるぬるだ。 「あ あ あ…慎ん…っ」  高く掠れた声で翠里が俺を呼んだ。翠里の先端から熱い液体が(ほとばし)って指や腹にかかった。翠里の腰はまだ揺れてる。  挿れてぇ…っ  翠里の薄い腹に2度目の精をぶちまけた。 「…慎…キス…して…?」  俺に手を伸ばして翠里が言う。 「ん…」  濡れた肌を合わせてキスを交わした。  翠里の口ん中、熱い…
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

699人が本棚に入れています
本棚に追加