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M 71
慎がオレの頭をよしよしって撫でる。
「ごめんな。俺のせいだよな」
そして髪にちゅってキスしてくれた。
「…ちが…、慎のせいだけじゃ…」
ふるふると頭を振ったら慎がぎゅうっと抱きしめてくれる。
「…声出さなきゃ平気…かな? ちょっと待って」
慎がポケットからスマホを出してゲームを起動すると、軽快な音楽が流れ始めた。
「翠里のも鳴らしとこっか。スマホ借りるぞ」
「え…っ」
慎の手がオレのチノパンのおしりのポケットからスマホを抜き取った。
思わず慎の胸に顔を伏せた。
これぐらいでこんなドキドキしてたら…って思うけど…。
でももう慎の手がどこ触ってもドキドキする。
昨夜もあった。
全部気持ちよくなっちゃう瞬間。
慎に魔法かけられてるみたい
2台のスマホからゲームの音楽が流れてる。
「…翠里、顔見せて…」
頭を撫でられながら言われた言葉に、ぎくしゃくした動きで従った。
「かわいー…マジで…。目ぇうるうるしてるし」
可愛いなぁって呟いて、慎がオレの頬に、鼻の頭にキスをする。
唇にキス…して…?
慎がくすって笑う。
「そやって唇開くの、めっちゃエロい…」
ちゅって唇が合わさったら、ドクンと胸が鳴ってぶわっと体温が上がった。
「…昨夜ほどはできないから…、ごめんな?」
「…っ」
ふわっと身体を持ち上げられて、ベッドの前まで連れて来られた。慎は今日持ってたバックパックをベッドに置いて腰掛けて、そしてオレの手を軽く引いた。
「俺の膝にのって? 雷の時みたいに」
「え…」
「ほら、おいで翠里」
もう一度手を引かれて、おずおずと慎の前に進んだ。
恥ずかしい…
今まで何回もやったことなのに
慎がオレの手を慎の肩にのせたから、反対の手も慎の肩にのせた。
少し奥目の慎の整った顔を見つめると、慎がオレを見つめ返した。
片膝をベッドにのせる。慎の脚の横。
ドキドキ ドキドキ ドキドキ
慎がオレを見てる。
ベッドにのせた脚に体重をのせていく。
脚開くの、すっごい恥ずかしい…っ
「…翠里、真っ赤んなってめっちゃ可愛い…」
「あ…っ」
慎がオレの腰を掴んでその膝に跨らせた。そしてオレの後頭部を大きな手が押さえる。
唇が重なって、口の中を舐め回されたら身体の力が抜けてしまう。慎の膝の上にぺたっと座って、首に腕を回してキスを繰り返した。
視界の隅に、慎がバックパックを開けるのが映る。
「…っ」
慎の手がカットソーの中に入って、お腹の辺りを撫でた。ほんの少し触られただけで、下腹全体がじんと痺れた感じになっちゃう。
…あっ
ズボンのボタン…っ
スッとお腹の圧迫がなくなって心もとなくなる。
あ、あ、あ…っ
ゆっくりとジッパーが下されていって、窮屈さを訴えている性器が下着と一緒に飛び出してくる。
恥ずかしい
でも早く触ってほしい
慎がちゅって唇を離した。
「こんぐらい勃ってればたぶん大丈夫、だと思うけど…」
「え…?」
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