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M 72
「俺もコレ、初めてだから。使うの」
そう言って慎が赤い長方形の箱のフィルムを破いた。
「飛ばすと後が大変じゃん? だから買ってみた。…それだけじゃねぇけど」
連なったショッキングピンクのパックを一つ切り取って、慎がオレの下着に手をかけた。
「中学の時授業で一応見たよな。班に一つ配られて」
そんな話をしながら、スルッとオレの下着を下ろしてしまう。
電気は点いてないけど、昼間だから明るくて恥ずかしい。
もう滲んできちゃってるし…
「こっち向き、だな」
「あ…っ」
先端にぺたっとコンドームをのせられて、それを片方の手で押さえて反対の手がゆっくりと扱くように下に動く。両手で触られるの、昨夜と違う。
「…あ…あ…っ」
「声出ちゃうな」
「…だ…って…っ」
触られんの、きもちいい…っ
根元まできっちり被せてくれてるのを、息を切らして見ている。
あ、そうだ…っ
「し、慎の、オレやる…」
「え、マジで?」
慎、驚いてるけど嬉しそう。
「じゃ、俺のこっちね」
そう言った慎に緑色の箱を渡された。
「何が違うの? …って、あ…」
サイズか…っ
そっかそっかって思いながら俯いてフィルムを剥がす。
中の個包装の色はエメラルドグリーン。それを一つ切り取った。
慎のTシャツをめくって、ズボンのボタンに手をかける。
「あの…、あんまこっち見ないで? 慎」
「ごめん。見ないの無理。こんな素晴らしい光景」
「すばらしいって…」
オレは恥ずかしい。
恥ずかしいから、急いで慎のボタンを外してジッパーを下ろした。
やっぱすご…
ドキドキしながら慎の下着を下ろした。
「はしっこ開けるんだよね?」
「そうそう。破れないように気を付けて。で、ほら『男性側』って書いてあるからそっちが俺のに当たるようにね、付けて…って、うわ…っ」
言われた通りに個包装を開けて、慎の太い性器を支えながら先端にのせた。そしてさっき慎がしてくれたみたいに、ゆっくり下に被せていく。慎は片手でやってたけど、オレは両手で。
だって、おっきい…
ドキドキして呼吸が荒くなってくる。
「…なん、か…すげ…」
慎がぽつりと呟いて、ふぅって息をついた。
根元まで被せて「できたよ」って思って慎を見たら、待ち構えていたみたいに後頭部を掴んで口付けられた。そしてそのまま、慎のおっきな手が2人の性器をまとめて擦り始める。
「…っ」
ゴムを被せられてても、慎の手が触れると気持ちいい
くっつけるのも、熱くて、硬くてすごくいい
「ん…っ、ん…っ」
あ、どうしよ…っ 腰揺れちゃう…っ
キスしてる慎の唇が笑ったのが分かった。
薄く目を開けたら慎と目が合った。
目元、うっすら赤くて色っぽい
もっとそういう顔、見せて
太い性器を指で撫で下ろしたら、慎の舌がびくりと強張った。眉間に皺を寄せてオレを見て、またニヤリと笑う。
「…っ」
唇を吸われながら、性器の先端を指で何度も撫でられた。
ゴムの中が濡れてくちくち音がしてくる。
勝手に腰が揺れて慎のと擦り合って、どんどん追い詰められていく。
慎の手、なんでこんな気持ちいいの?
も…だめだめ…っ
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