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M 87
「…ん、んっ」
服の上から慎の手のひらが胸を撫でた。
撫でられて、少し尖ってきた胸の粒を指先で弄られる。
布越しのもどかしい感触。直に触ってくれたらもっと気持ちいいのに。
あと…舐めたり…
でも、部屋に鍵はかけてあっても親が家にいるから、慎はそこまではしない。
ほんとはもっと長く、触れ合いたい。
最初の夜みたいに、素肌で抱き合いたい。
ゴム着けないで、慎の性器の先端が濡れてくるのを感じたい。
「ん…っ、は…っ」
オレの身体のあちこちを撫でていた慎の手が止まって、ちゅっと唇を離された。
「…ちょっと物足りない、な…」
じっと目を覗き込まれて、小さく頷いた。
「ふふ…、素直で可愛いなぁ翠里は…。俺もさ、ほんとはもっと触ったりキスしたりしたいけど…。でもそうすると我慢できなくなりそうだから…、ごめんな?」
「…がまん…?」
訊き返したら慎がちらっとオレを見た。そして左手でオレの口を覆って、右手は背骨を辿って撫で下ろしていく。
「…っ」
おしり…っっ
慎を跨いでるから開いているおしりの谷間を、慎の長い指が進んでいって、服の上から後腔を円を描くように撫でられた。
「ん…っ、ん…っ」
そんな…とこ…っ
「…ここにさ、挿れたい、俺の…」
慎の指が奥の入口を撫で続けてる。脚は閉じられないし、口はふさがれて声も出せない。
そこに…慎のを…?
「…翠里のナカ、入りたい…」
「んん…っ」
ヒトに触られたことのない所を撫でられてぞくぞくする。
そこ、直に触られたら…どうなっちゃう…?
しかもナカ…ナカに挿れるって…っ
痛いぐらい勃ってる性器が、下着の中で窮屈さを訴えてる。
息も苦しくて涙が滲んできた。
「…ごめんな、翠里…」
慎の指がおしりから離れて、口を覆っていた手も外された。
「…っはっは、はぁ…っ」
肩で息をしながら、慎にしがみついた。慎はオレの背中を撫でてくれてる。
慎に脚も絡めて抱きついた。お互いの性器がお腹に当たる。心臓は壊れそうなほどに脈打ってる。
…慎の、すっごいし…
「…は、はいるの…? こんな…おっきいの…」
ドキドキし過ぎて上擦った変な声になってる。
「ん…。ちゃんと時間かけて…、痛くないようにするから…」
ちゅっちゅって宥めるみたいにキスをされた。
慎のしてくれることは全部気持ちいい
キスも、触るのも…
だから…
「…うん…わか…った…」
声、掠れてカサカサだ。
「ありがと、翠里…。じゃあ…今度…、な?」
ぎゅうっと抱きしめられて、ドキンと胸が鳴った。
うわ、なんか…っ
「今から」より「今度」…って、余計にドキドキする…っ
どうしよ…なんか…すっごい…っ
「…慎、…ね、はや…く…っ」
「ん?」
優しくキスしてくれてた慎の頬を両手で包んで、その目を覗き込んだ。
脚をもっと開いて慎に身体を擦り寄せる。
「はやく…さわって…っ」
慎が目を見張ってオレを見て息を飲んだ。
「…や…っば…。「今度」が「今」になりそう…っ」
呟きを唇に吹き込まれて口付けた。
もういっそ、今でもいいのに…
身体の奥が熱い
ねぇ慎、「今度」っていつ…?
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