1話 厳しい現実

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国から見捨てられた者の末路など想像出来るだろう。『差別・迫害』だ。 時には暴力・罵倒なんてこともある。 でも、僕たちはそれに抵抗や反撃なんてことは出来ない。何故なら国から魔導師の資格を剥奪されたから。この『剥奪』はただ『資格』を奪うだけではなく、人としての人権すらも奪うものなのだ。 悔しいが人権がない者が人権の元に生きている者に抗える訳がない…。 唯一救いだったのは家族はぼくの味方だったことだ。人権を剥奪されたぼくを守り、何より愛してくれた。それがぼくの救いだった。 酷いところだと、家族からもそのような扱いを受けたり、虐待をされる家もあるそうなのだから…。
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