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時は深夜0時。場所はとある公園。そこは地元でも一部の物好きしか知らない心霊スポットである。
曰く、過去に凄惨な事件が起き、その被害者の怨念が渦巻いている。
曰く、訪れた人間はその後、全員不審死を遂げている。
曰く、奥にある老木付近では赤いスカーフを巻いた女性が現れる。
ネットで調べればそのような情報や体験談は大量に出てくるが、それを裏付ける客観的証拠というのは見つからなかった。
恐らく誰かの創作話に尾ひれがついて半ば都市伝説のように広まっていったのだろうが、こういうものが却ってオカルト好きを惹き付けるているのもまた事実である。
そしてここにも一人、阿僧祇方鈞の名で活動している男性霊能者もこの心霊スポットに強い興味を抱いていた。
彼はこの謎を暴く為、一人心霊スポットの公園へ突撃した。
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