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「そういうこと。私たちが一般生徒を代表して! いっちょガツンとやってやろうじゃないの!」
「逆にガツンとやられなきゃいいけどな」
「ま、その時は保健室の重傷者用ベットで会いましょう」
「弱気は禁物なのです! 病院送りになるのはヤツらなのです!」
「その通りだ! 俺たちの意地をみせてやろう!」
麗と欠片は鼻息も荒く、拳を固める。
竜胆はやれやれと肩をすくめて。
嵐子はウフフと紅茶を飲む。
そういう先輩たちを眺めつつ。
剣児はチラリと視線を動かす。
部屋の隅。
荷物置場に立てかけている、黒くて長い筒状のケース。
事態は風雲急を告げ。
決戦の時は。間近に迫りつつあった。
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