節目のたまづさ
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確かな宛先も相手もない。ただそれが約束であるように心の中で言葉を語り、風に乗せるのだ。悲しい時、楽しかった時、うれしかった時、怒りに燃える時……節目の時。それは形のない手紙だ。それはきっと失ってしまった誰かに語り掛けるのに似ている。
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