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飯スタントだったはずの唐立桃子も、急に忙しくなって、飯スタントとしての仕事を全うできていないような現状なのである。
食事は作ってはくれるが、簡単なものやインスタントものが多く、当初夢見た状況とは、だいぶかけ離れている。
そして、まつりにとって問題なのは、遠藤みつるとの時間が全く取れていないことなのだ。
付き合って二か月、デートできたのは最初のほうだけで、ふたりはまだ、セックスはおろか、キスもしていないままなのである。
それでも遠藤みつるは毎日顔を見せる。
まつりは申し訳なくて、抱き着きたい気持ちを抑えるばかりである。
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