ある青年の恋のはなし

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清々しい朝の光が、今年の猛暑を急激に忘れさせるかのような日、光は、通勤 に向かって足早に急いでいた。その日は、電車は、朝早いせいか空いていた。  そして、通勤電車の中で、先日友人の紹介で出会った敏子にメールを送信していた。 メールの内容は、週末、読売ランドへ一度ご一緒しないかとのことであった。そして昼の休憩時間にも返答がないので、光君は、いらつき気味で、知らず知らずパソコン作業最中、右手でパソコンの真横をこつんこつんと叩いていた。数分して、気づくと共にどうしてもつきあいたいと心の中で泣いていた。  仕事に力が入らず、光は、自分で今恋愛に、夢中な自分が怖くなっていた。しばらくしてこれが、25歳にして、わが人生の初恋だと知った。そして、パソコン作業中一目ぼれしてしまったシーンが脳裏をよぎり頭を何度も横へふっていた。  そして、夕方になり、帰路に立った。電車に乗ろうとした瞬間、携帯電話が鳴りメールを見た。 「週末、こちらこそ読売ランドへお願いします。」 と返答があり、光は、飛び上らんばかりに喜んでいた。  週末になり、読売ランド駅前で、光は待ち合わせをしていた。5分程して、敏子が、綺麗な姿で現れ、光は、余りの美貌に心拍停止で倒れそうな雰囲気に負けじと勇気を出して、  「これは、おはようございます。」 「おはようございます。」 と声を掛け合った。  2人は、読売ランドへ入っていき、どの乗り物に乗ろうか、またじゃんけんで、決めようとか楽しんでいた。お互いに、楽しんでいるうちに、仕事の話とか、家族の話だとか、話していた。そして、何度かデートを重ねていった。  そうこうするうちに、1年がたち、光は、夏の暑い日差しが強い日に、敏子を湘南海岸へ連れて」、2人は、海水浴を楽しんでいた。夕方になり海岸をいち早く敏子は、離れ、何か光がいつもより真剣な表情で車へと向かっていた。  そして、車の中で、2人は、最近の仕事や上司の話とかして、面白い上司の話とかして笑いあっていた。しばらくして、光は、思い切って、 「真剣に今後の」 といいかけて何かの圧力か声をとがらせかけて、 「えへん。」 「今後私光と真剣に人生を考えてお付き合い頂けますでしょうか。」 と話しかけた。  すると、敏子は、かなり驚き 「え、私と?まだ、1年?え?」とふと手を胸に当て、 考えようとする瞬間、光は、 「敏子さん、あの、光は、初めてお会いしてから日々を重ねるうちに、」 「敏子さん、光のことつまらない男です?いけてる男です?」 と問いかけてみた。すると、敏子は、 「光さんのこと?仕事も忙しく頑張ってらっしゃるし、お会いしてからも、楽しい方ですし、うーん。」 とすかさず光は、 「敏子さん。今後もお付き合いしたいと考えてるんです。この1年の区切りで、今後人生をもし私と楽しめるのなら、と言ったんです。」 敏子は、 「え、いいですよ。」 と返事してくれた。
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