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バツで埋め尽くされていたカレンダーは、真っ白に戻っていました。
陽菜やおばあちゃんに電話をしてみても、「そんな夢をみるほど、楽しみだったの?」と笑われました。
夏織が過ごしたはずの夏休みは、すっかりなかったことになっていました。
でも、これは夏織にとっては、むしろ素敵なことでした。
今までは夢だったのね! 予行練習だったんだわ! 夏休みをもう一周できるなんて、なんて私はラッキーなのかしら!
これを楽しまない手はありません。夏織は再びやってきた夏休みを、思う存分楽しみました。
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