俺の夏の終わりの定義

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 昨日、妻と言い合いになってしまった。 夏の終わりはいつか?って。 妻は9月ごろでしょうって言って譲らない。 俺は断固12月だと言ったんだ。 は?!12月?冬じゃない!とあっさり却下してきたぞ。 え〜い、黙れ黙れ頭が高いとばかりにその理由を言ってやったぞ。 扇風機だ! 扇風機をいつまで回すか、だ! 俺は12月まで回しているからおれの夏の終わりは12月なのだ! 妻は呆れている。 妻は隣に寝ていて寒いからやめなさいと言ってくる。 俺は身長182センチ、100キロ。 はっきり言って肉襦袢を着ているから寒くない。 妻はほっそりしているから冷気が刺さる。 あまりにも強く言い過ぎたのか翌日、扇風機は片付けられて跡形もなくなっていた。 なんてこった! 暑くて寝られないよ! よ〜し、今夜、妻が寝たら扇風機を出すぞ! あった、あった あれ? 扇風機を持って戻って来たら俺の布団が廊下に出されているではないか! 妻には俺が扇風機を奪還しに行くことはお見通しだったってわけだ! あれ? 部屋に鍵を掛けられちゃったよ。 入れね〜お〜い、開けて下され! どうする俺?!
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