顔しか勝たん☆

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「さて。今回は 前回のステータス効果を解除(かいじょ)しますので、深呼吸をして 気持ちが落ち着いたら、無心(むしん)で静かにしていてください。」 再び、紙に名前などを一通り書いて、奥の祈りの部屋へ。 無心…無心に…駄目だ雑念が…元の姿に戻るのに失敗したら!無だ、思考停止だ。 「終わりました。」 「あっ、はい!」 神官も案内人の少年も(おだ)やかだ。…成功(せいこう)した? 休憩所という広い温室まで、少年と たくさん話をした。たかが2回目でも 親近感(しんきんかん)がわいたのは、彼の人柄(ひとがら)なのか、異質(いしつ)空間(くうかん)の効果なのか。 温室で(くつろ)いでいたガランスとイアンは、私の(むち)を持って来てくれていた。早速(さっそく) 外で振ってみることに。 ヒュンッ、ッバン!!!! これだよ、この音、この爽快感(そうかいかん)。あーっ もう 感謝(かんしゃ)(むね)いっぱい。 翌朝(よくあさ)は空が()れたから もう一泊(いっぱく)させてもらって。 その翌朝、難無(なんな)下山(げざん)。 沼の近くの宿で昼休憩をとって、平原をピクニック感覚で越える。 「私たち、旅の上級者みたい。」 「この平原は もう (にわ)だな。」 日が暮れる間際(まぎわ)に、街に着いた。
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