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神殿のご飯なんてレアよね。楽しみ♪
考えごとはお腹を満たしてからに限る。
―――と思ったけど、シアンが食べながら話しかけてきた。
「その仕上がりは気に入ったのか?」
うーん…
「良くわからない。
そう言うシアンは、どんなお願いしたの?何か変わった?」
「俺?………変わってない。」
「変わらないこともあるの?悪い願い事で聞いてもらえなかったとか?まさか、失敗したの?」
どれかが図星かな、サラダをフォークでつついてる。
「相談したら言い負かされたっていうか、説得されて。―――てかさぁ、」
こらこら、フォークを人に向けるな。
「てかさ、あの気味悪い部屋に入ったんだろ?」
不気味な祈りの部屋?「もちろん。」あれが 怖くて断ったのかな。
「俺はシアンまで最弱化しなくて良かったと思ってる。」
「そうだな、本当に。鞭は重いから俺が持つよ。高く売れる店で換金して 身の丈に合う武器に買い換えよう。」
「…うん。」
石造りの建物って 短所が気になって微妙だったけど、大理石のお風呂は悪くないかも。窓から星が見えて、お湯に花びらまで浮かべて贅沢で最高だわ♪
ご飯も美味しかったし。神官もみんな良い人だし。なんだ、私 石で造ってることだけが嫌なんだ。
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