新たな事業

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 「それはそうだろうな。神楽も大変だな。そういえば、お前結婚は?」  「まだだ。彼女もいない。それこそ、堂本はどうなんだ?見合いとか死ぬほどあるって大学の時から言ってただろ?」  「……俺はあんまり女性に興味がないのは大学時代から知っているだろ?」  そう言えば、そうだったかも知れない。周りを女が囲んでいたが、特定の女性と付き合っているということは四年間聞いたことがなかった。    まあ、御曹司だし、知られず色々しているのかと邪推していたが、本当に付き合っていなかったのか。  「掃いて捨てるほど周りにいたのにな」  「やめろよ、そんな言い方」  「すまん。で?今も女性に興味がないのか?もしや……」  こちらをニヤリと見る。  「いや、いずれ結婚はするし、女性が好きになれないわけでないとわかった」  「は?」  黎は神楽を真っ直ぐ見た。  「神楽。栗原さんと友人になりたいんだ、許してくれ」  とりあえず、今の神楽にはそういうのがいいだろうと黎は思った。神楽はじっと見ている。
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