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再接触
翌週。彼女にメールしてみた。
すると、割とすぐにその日のうちに返信が来た。
日本にいるのは神楽から聞いているので、お茶でもどうかと誘ってみた。
するといいですよと言う。
返事がすぐに来たので、勇気を出して電話してみた。
「もしもし、堂本です」
「ええ、お久しぶりです。コンサートの時はプレゼントありがとうございました」
彼女の声だ。黎はドキドキした。
「さっきの話ですけど、いつならいいですか?」
「お茶ですか?それって、三時頃ってこと?」
「ふっ、あはは……」
吹き出してしまった。可愛い。相変わらずだ。
「ああ、出来れば夜ゆっくり食事でもしながら、その後お茶してもいい。夜時間ないなら、昼食べてからお茶をして夕方まででもいい。どうかな?」
少し間が開いた。
「日によりますけど、そうですね。お昼が空いているのは……大学がないとき。でも、練習しないといけないときもあるから、うーん」
真剣に悩んでいる。
「なら、夜がいいんじゃないか?夕方から夜が一番いいだろ。ピアノも夜遅く弾かないだろうし……」
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