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「フェアリー・ブリッジは、人間と妖精をつなぐ架け橋よ。フェアリー・ブリッジは本当に少なくて、誰がフェアリー・ブリッジなのかもよくわからないの。妖精の村には魔法がかかっていて、フェアリー・ブリッジではないと入ることができないのよ」
続いてユニーも説明します。
「フェアリー・ブリッジは、妖精の村ができたとき、手伝ってくれた一人の人間に魔法をかけたことが始まりなんだ。そこから、魔法がじんわりと広がっていって、数年間にほんの何人かが魔法の影響を受ける。その魔法を受けた数人こそ、僕らと君たちをつなぐ架け橋なんだよ」
「昔からこの森には妖精がいるって噂があるんだけれど、それは、ずっとむかしのフェアリー・ブリッジが、周りのみんなにお話をしたからなの?」
「その通りよ、シャミー」
シャムは、満足そうにうなずきます。妖精が本当にいた事だけでもびっくりしたというのに、まさか自分がそんな特別な人間だったなんて!
「じゃあ、はじめてあったとき、シャムは私がそのフェアリー・ブリッジだっていうことに気がついていたの?」
シャミーが聞くと、シャムはふんわりと笑って答えました。
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